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【AGEの正体】焼き肉・唐揚げで老ける!

[2025.09.30]

食事と血糖があなたの老化を早める理由

       


いま食べた一皿が、5年後のあなたの血管を固くし、肌の弾力を奪い、骨をもろくする――。
大げさに聞こえるかもしれません。でも医学的に見ると、糖とたんぱく質の“こげつき”=AGE(終末糖化産物)は、老化や多くの病気の共通ハブとして全身で悪さをします。しかも一度できると消えにくい。だから「何をどう食べるか」と「血糖の上下」は、あなたの未来の体に静かに長く影響し続けます。

 


1. こんがりの正体=AGEとは?

トーストの焼き色や、から揚げの香ばしさはメイラード反応糖がたんぱく質や脂質に結びついてできる不可逆的な変性物質(AGE)は、体内でも毎日すこしずつ生まれます。AGEはRAGEと呼ばれる受容体に結合すると、酸化ストレスや炎症のスイッチを押し、じわじわと組織を劣化させます。血糖管理の指標HbA1cは、ヘモグロビン(たんぱく質)に糖が結びついた“糖化”の初期段階の姿です。

 

2. 体のどこで何が起きる?

  • 肌(見た目の老化)
    コラーゲンは長寿命のたんぱく質。AGEで架橋が進むと弾力が落ち、しわ・たるみ・くすみが進行しやすくなります。

  • 骨(“量”はあっても折れやすい)
    糖尿病では骨密度が正常でも骨折しやすいことが知られ、背景に骨コラーゲンのAGE蓄積による“質”の低下が示されています。

  • 血管・腎臓・目・脳(全身の老化ドミノ)
    血管壁のコラーゲンがAGEで硬くなると動脈硬化や微小血管障害が進行。腎症・網膜症や、血管性の認知機能低下にも関与します。


3. 「焼き」と「揚げ」が危ない理由(対策は次回)

高温×乾いた加熱(揚げる・焼く・オーブン)」は食品中AGE(dAGE)を大きく増やします。
一方で「蒸す・煮る・短時間・水分をいかす」調理ではAGEが少なめになります。焼き肉や唐揚げが“おいしい理由”の背景で、AGEも増えやすい――この事実は、料理の選び方がそのまま将来の血管・肌・骨に響くことを意味します。

※今回は対策の細かいテクニックはあえて書きません。
「AGEを抑える最強の食べ物と調理術」は次回の記事でまとめます。見逃さないよう、LINEをフォローして更新通知を受け取ってください。


4. 血糖が高いと「焦げ」が加速する(レガシー効果)

血糖が高い(とくに血糖スパイク)状態が続くと、体内での糖化反応の速度が上がり、AGEが加速的に増えると考えられます。大切なのは、“今の値”だけでなく長期の暴露歴。糖尿病の大規模研究では、診断初期から血糖を安定させた群は、その後10年以上たっても合併症が少ないという「レガシー効果(高血糖の記憶)」が示されています。


5. まとめ(今回のポイントだけ)

  • AGE=体の“こげつき”は、肌・骨・血管・腎臓・目・脳の老化の共通ハブ

  • 焼く・揚げるなどの高温乾熱は食品中AGEを増やし、血糖の乱高下体内AGEを加速。

  • 早い段階で血糖を安定させるほど、将来の合併症リスクが下がる可能性があります。

次回予告
「AGEを抑える最強の食べ物と調理術」をわかりやすく解説します。
見逃さないよう、LINEをフォローしてください。

 

 

 

 

 


6. 当院からのお知らせ(ご相談ください)

  • 血糖モニタリング(リブレ)を当院で取り扱っています。インスリン治療中の糖尿病の方は保険適用、それ以外の方は自費です。詳細は当院ページへ → https://andocl.com/libreご相談ください

  • 管理栄養士による栄養・調理のご相談も可能です。外来でお気軽にお声がけください。

  • 受診・ご予約:〔クリニック名/予約ページURL/電話番号〕(ご相談ください


参考文献・URL

  1. Uribarri J, et al. J Am Diet Assoc. 2010. Advanced Glycation End Products in Foods and a Practical Guide to Their Reduction in the Diet.(高温・低水分でAGEが増える)
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3704564/

  2. Rungratanawanich W, et al. Exp Mol Med. 2021. AGEs and other adducts in aging-related diseases.(AGE→酸化ストレス/炎症/RAGE)
    https://www.nature.com/articles/s12276-021-00561-7

  3. Holman RR, et al. N Engl J Med. 2008. UKPDS 10-year follow-up.(厳格な血糖管理の長期ベネフィット=レガシー効果)
    https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa0806470

  4. Yamamoto M, Sugimoto T. Curr Osteoporos Rep. 2016. AGEs, Diabetes, and Bone Strength.(骨の“質”低下とAGE)
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27704396/

  5. Gkogkolou P, et al. Dermatoendocrinol. 2012. AGEs: Key players in skin aging?(皮膚のコラーゲンとAGE)
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3583887/

本記事は一般的な健康情報の提供を目的としています。個別の診断・治療は症状や検査値により異なります。気になる方は受診のうえご相談ください

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記事執筆者
安藤医院
副院長
権(安藤)れいか
(張 麗香)
資格
  • 日本糖尿病学会 専門医
  • 日本内科学会 総合内科 専門医
  • 抗加齢学会 専門医
  • 日本スポーツ協会スポーツドクター
  • 日本医師会健康スポーツ医
  • 臨床分子栄養研究会 指導医
  • 生涯学習開発財団認定コーチ
  • 日本コーチ協会認定メディカルコーチ
所属学会
  • 日本内科学会
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