男性更年期障害とは
男性ホルモン(テストステロン)の分泌量が減少することが原因で体内のホルモンバランスが乱れ、心身に不調が現れる疾患です。
基準としては血中のテストステロンの値を測定し、300ng/ml以下もしくは、遊離テストステロン値が8.5pg/ml以下になると男性更年期障害と診断されます。
男性ホルモンには不安を軽減する効果や、気持ちを前向きにしたり、肥満を抑えるなどの効能がありますが、これが減少することによって不安やイライラが増したり、記憶力や筋肉量、骨の強度、性機能の低下などが起こります。
うつ症状が起こることもあるので、うつ病と思って精神科にかかる方もいらっしゃいますが、症状が改善しない場合には男性更年期障害の可能性があります。
女性の更年期障害は閉経前後5年という限定された期間で発症しますが、男性更年期障害は特に期間の定めがなく、終わりがないのが特徴です。
お一人で悩まずに、思い当たる症状がある場合には1度当院へご相談ください。
このような方は受診をおすすめします
- 最近集中力が低下している
- 疲れがとれず、肩こりや倦怠感がある
- なかなか眠ることができない
- 突然のほてりや発汗症状がある
チェックができる問診票もございますので、ご興味のある方はこちらよりご確認ください。
男性更年期障害の原因
男性ホルモンは一般に加齢とともに分泌量が減少します。徐々にホルモン量は減少し、その過程で男性更年期障害を発症する方がいらっしゃいます。
特に40歳以降の男性で発症する方が目立ちますので、年代的に該当する方は当てはまる症状がないかご確認ください。
また、強いストレスを長時間感じると男性ホルモンの分泌量が減少するため、ストレスが原因で発症する方もいらっしゃいますので、職場や家庭などでストレスを感じている方は注意が必要です。
男性更年期障害の治療方法
男性更年期障害の治療方法は主に3つです。
① 男性ホルモン補充療法
注射や軟膏によって減少した男性ホルモンを体外から補う方法です。
1回の投与量や投与間隔はお一人お一人の状態に応じて異なります。
人によっては大きな治療効果を見込むことができる治療方法ですが、肝機能障害や睡眠時無呼吸症候群の治療中の方は男性ホルモンの投与がこれらの治療の妨げになる可能性があるため、ホルモン投与以外の方法で治療を行うことになります。
② 漢方
男性更年期障害の症状があるが、実際に計測をしてみると男性ホルモン値が低くない方や、肝機能障害や睡眠時無呼吸症候群などほかの疾患の治療の関係で、男性ホルモンの補充ができない方に向けて用いられる治療方法です。
③ 生活習慣の改善
生活習慣が乱れると、酸化ストレスが発生し老化、ホルモンバランスの乱れに繋がることになってしまいます。
そのため、睡眠をしっかり取る、食生活を改善して栄養バランスの取れた食事を食べるなどを行うとホルモン値が改善・上昇しますので、生活習慣が乱れている方は併せて改善を行います。
お問い合わせ
中高年に差し掛かって、なんとなく不調が続くというような場合には男性更年期障害の可能性があります。
適切な治療によって改善が見込める疾患でもありますので、当てはまる場合には1度当院へご相談ください。
診療について
予め、web問診に入力してご来院ください。
入力ができないときは来院後に問診票に入力していただきます。
当日、保険証とお持ちの場合は健診結果・診療情報提供書をご持参ください。
当院ではWEB予約に「デジスマ診療」を使用しています。
キャッシュレス決済やアプリでの予約管理などが便利にご利用いただけます。