Column

「猛暑後の”だるさ地獄”から抜け出す:意外と簡単なリフレッシュ法」

コラム

皆さま、こんにちは。日々の診療で、こんな声をよく耳にします。

「先生、慢性的な疲れが取れず、やる気が出ないんです。」
「常にだるさを感じています。」
「活力が湧いてこないんです。」

今年は特に、多くの方がこのような症状を訴えていらっしゃいます。あなたも以下のような症状を
経験していませんか?

  • 持続的な疲労感
  • 起立性低血圧によるめまい
  • 緊張性頭痛
  • 胃腸機能の低下
  • 食欲不振
  • 自律神経失調による寝汗
  • 睡眠の質の低下
  • モチベーションの減退

なぜこんなに疲れるのか?慢性疲労の医学的背景

今年の夏は記録的な猛暑が続きました。そしてお彼岸後の急な冷え寒暖差もあり、残暑疲れが起こりやすい時期なんです。
主な要因は以下のとおりです。

  1. 暑熱による睡眠障害と睡眠の質の低下
  2. 長期的な暑熱ストレスによる副腎疲労
  3. 気圧変動や寒暖差に伴う自律神経系の乱れ
  4. 食欲低下による栄養摂取バランスの崩壊と代謝異常

休むだけでは疲れは取れない? 静的休養の限界

本当に疲れている時、何もせずにソファでスマホを見ているだけ…そんな経験ありませんか?
一時的な安らぎをもたらすかもしれませんが、でも、ただ休んでばかりいると、逆に疲れが取れにくくなることもあるんです。むしろ、静的な休養のみでは、筋肉の廃用性萎縮や代謝の低下を招き、慢性疲労を悪化させる可能性があります。

そこで私がお勧めするのが、医学的に効果が実証されている「アクティブレスト」です。

アクティブレストの医学的効果

アクティブレストとは、適度な軽運動を通じて身体機能を回復させる手法です。単なる休息ではな
く、科学的に設計された動きを取り入れることで、以下のような効果が期待できます。

  1. 血流促進による老廃物の除去
  2. 筋肉や関節への適度な刺激によるリンパ流の改善
  3. エンドルフィンの分泌促進によるストレス軽減
  4. 自律神経系のバランス回復

医師が推奨する効果的なアクティブレスト

「疲れているのに運動なんて…」そう思う方もいるかもしれません。でも、重い腰を上げてちょっと体を動かしたら、意外と元気になった経験はありませんか?
無理のない軽い運動から始めましょう。

【例えば】

  1. 有酸素運動:ゆったりとしたウォーキング(理想的には自然の中で)
  2. ストレッチングやヨガ:特に自律神経を整えるポーズを中心に
  3. 水中運動:浮力を利用した関節への負担の少ない運動
  4. デスクワーク中の簡易エクササイズ:深呼吸を伴う軽いストレッチング

私のクリニックで実施しているヨガクラスでは、参加者の方々から「自律神経のバランスが整い、翌日から体が軽く感じる」という声を多くいただいています。私自身も多忙な診療の合間にヨガや呼吸法を実践し、心身のバランス維持に努めています。

今日から始める疲労改善プログラム

だるさや疲労の改善には、継続的なアプローチが不可欠です。以下のステップから始めてみましょう。

  1. 自己診断:上記の症状チェックリストで自身の状態を確認
  2. 生活リズムの見直し:睡眠時間の確保と規則正しい食事
  3. 軽運動の導入:1日5分からでも構いません
  4. 定期的な健康チェック:必要に応じて専門医への相談を

本日の処方箋:疲れている時こそ、一歩踏み出して軽い運動をしよう!

最初は億劫に感じるかもしれません。しかし、適切なアクティブレストを継続することでその後の爽快感を一度経験したら、きっとまたやりたくなるはずです。
あなたの心と体が喜ぶアクティブレストを見つけてみてください。
健康で活力ある毎日を過ごせますように。皆さんの体調が良くなることを心より願っています。

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